夜、お酒を飲みながらテレビを見てると時間は無限に過ぎていくので、夜はテレビつける前に本を開くことにする。
と決めて、本日読み終わりました。秋元さんの「20代に伝えたい50のこと」。
読み終わった今、思ったことを書いておこうと思います。
秋元さんは、わたしが2013年6月~2016年8月までの3年間働いていたNPO法人G-netの創業者(当時の代表理事)です。この3年間は仕事もプライベートもわたしの人生最大級に波乱万丈な期間で、いろんなものに対する価値観が大きく変わった3年間でもありました。大変だった反面、そんな時期に一緒に仕事をしていたG-netのみんなは、わたしにとって今でもすごく大切な仲間だと思っています。
G-netに3年間いて一番よかったと思うのは、人生に当事者意識が持てるようになったこと。それまで、自分の人生を生きているようで、周りに依存した人生ばかり送っていたわたしにとっては本当に大きなことでした。だから逆に、あの時のわたしがよくG-netに採用されたな、とも思うのですが(笑)
読みながら「秋元さんにこんなことよく言われたなぁ」と思ったこともあったし、同時に今の自分と照らし合わせて改めねばと思ったこともありました。
タイトルには「20代に伝えたい」とあるけど、読むのは何歳でもいいと思います。「気づいた瞬間が最速!」は、いくつになっても変わらないからです。ただ、この内容に一番触れて欲しいのは、やっぱり20代かなぁと思います。
社会に出て2~3年経って、ちょっと悶々としている子。
大学を卒業して、入社目前で、将来への期待と不安のはざまにいる子。
大学に入ったのはいいけど、なんとなく毎日を過ごしている子。とか。
どんなこともそうだけど、どれだけ学ぼうが決意を改めようが刺激を受けようが、やるかやらないしか世の中にはない。それに、若ければ若い方が、瞬発力もあると思います。わたしは、20代の頃はぬるま湯にいすぎてしまったのもあって、G-netで働いていた時は「行動力120%!」なインターン生とか、勢いがあって頑張り屋な20代のスタッフがうらやましかったのは正直なところ。あのコミュニティを学生の頃や20代のうちに経験していたら、きっと人生違ったんだろうなーと思った。そんなことを、G-netに提出した志望動機書にも書いた覚えがあります。
わたしが20代だった頃と比べても、世の中はすごい勢いで変化しています。今の20代が30代になるころには、もっともっと社会は変わっているでしょう。これまでとは違って、自分の人生は自分で作っていくんだっていう姿勢がないと、これからの時代を生き抜くのはすごく苦しくなると思う。だから、まずは今の若い子にこそ触れて欲しいと思います。
もちろん30代以上の世代でも、今の自分に足りないものや、なぁなぁにして過ごしてしまっていることに対しての学びや気づき、自分をバージョンアップさせるヒントが見つけられると思います。これまでの経験があるからこそ、今の自分に必要なことがより明確に分かるんじゃないかなって、思います。
本の中に「中途は後半38分に投入されたフォワード」という言葉があります。G-netに入ったころのわたしは、果たしてフォワードになれていたのか?というのは疑問だけれど、「なんとかする力(これも本の中に出てきます)」は本当に本当に鍛えられた。
入社してすぐに任された「チャレンジフォーラム」(年次総会を兼ねた1年に一度の大イベント)。「チャレンジフォーラム」が何なのかも分からないまま、準備をほぼ丸投げされて前の日も泣きながらほぼ徹夜で準備した。なんとかカタチにはなったけど、本当に大変すぎて、懇親会で前任の先輩社員と副代表(現・代表理事)に「嫌い!!!」って大泣きしながら殴りかかったりしました(笑)。でもこのチャレンジフォーラムがあったから、その後、G-netのステークホルダーが100人集まる忘年会や、インターン生たちの卒業と門出を祝う祝縁会、オフィスのリノベーションプロジェクトなど、自分の担当する事業の枠を越えて、社内のプロジェクトをたくさん任せてもらうことができました。
決して楽ではなくむしろキツイなってことばっかりの3年間だったけど、今思えばやっぱり人生においてはすごく重要な3年間だったな、と。振り返れば生きてるって感じしてたな(これも出てくる)、と思うわけです(笑)
とりとめもなく長くなったので、最後に秋元さんが書き連ねた50のことからさらにわたしが若い子に伝えたいいくつかを紹介して終わりにします。自戒もこめて。
・あなたはあなたの経営者。だからあなたが決めたらいい。
・お金と時間をどう使うかで人生は決まる。
・キツイときは生きてるーって思ったらいい。後から振り返ると、充実していた時は苦しかったとき。
・人生最大のピンチが何度もやってくる、というのは成長の証。
・「今日の感想」と「今日の学び」はまるで違う。
・「偉い人なのにマメ」なのではなく「マメな人だから偉くなる」のだ。
・忙しいときこそパスをまわせ、ボールを持つな。
・困った時に「なんとかする力」が一目置かれるポイント、だと思う。
・チャンスは本当は誰にでも平等にやってくる。大切なのは、「気づける自分」になること。
・特定のものに依存する、ということは不安定なこと。安定とは、依存しないこと。
時間をおいてまた読んだら感じることも違うんだと思うけど、今ピンと来たものが、大事なことなのかなって思うから。
おわり。