イチエの頭の中@八戸暮らし

好きな町で好きな人と楽しく生きるためのブログ。八戸にUターンして7年経ちました。

【小中野探訪】港町八戸を支え続けたハマの町を歩く

先日、小中野周辺をうろうろと歩いてみました。

この辺は市内の中でも歴史が古いエリアで、かつてはお店や飲み屋がたくさんありました。いまは寂しい感じもあります。あと、このあたりは遊郭がたくさんあったことでも知られています。

 

渋い空き物件多数。特に気に入ったのはこちらのウエディングサロン。

昔は幸せな花嫁で賑わったのでしょう。


f:id:ichiekko:20211028110412j:image

 

タイルがまた…


f:id:ichiekko:20211028110428j:image

 

一生懸命写真を撮りながら歩いていると、ひとりのマダムに声を掛けられました。

「なにか調査してるの?」

「この辺の道路、なにかおかしいと思わない?」と。

たしかに…周りを見回すと、この地域特有の細道ではなく、幅がものすごい広い道に私は立っていました。

「この辺はむかし遊郭がたくさんあってね、花魁通りと呼ばれていたのよ。この道路を、花魁行列が歩いたの」

「向こうのおうちも元遊郭でね。人が住んでるから見られないけれど、真ん中に廊下が一本ずーっとって、両側にお部屋がある造りのおうちは元遊郭だったのが多いのよ」

「そこを曲がって行った方に、昔の遊郭の建物を宿にしてるところがあるのよ。あの辺も遊郭だったから、道路も広いのよ」

と、町の歴史をいろいろと教えてくれました。

「とても賑わっていたのよ。でも昔はそういう仕事しか選べなかった人もいたのよね。しょうがないことだけど」

ひととおり立ち話して、マダムは帰っていきました。

 

せっかく来たので、新むつ旅館まで足を延ばしました。

ものすごい、圧倒されるたたずまいです。

中に入ってみたかったけど鍵がかかっていたのでまた今度。


f:id:ichiekko:20211028110443j:image

ひっそりとした空気のなかで、まっすぐ伸びる太い道。

何人もの人がここを行き来したのでしょう。

ここの町で働いていたたくさんの女性たちのことを思うと、胸がぎゅっとなりました。


f:id:ichiekko:20211028110457j:image

 

気を取り直して、お昼は洋光食堂へ。


f:id:ichiekko:20211028110523j:image

ご夫婦で営む小さな食堂ですが、お昼になるとすぐにお客さんでいっぱいに。

オムライスと半ラーメンで700円てどういうこと。

f:id:ichiekko:20211028110513j:image

コロナ禍で、愛される地元のお店が閉店するケースも増えています。

好きなお店には通っておこうと、オムライスを頬張りながら思いました。