先日、実家に帰ったときに、遺品整理をしていた母から、「おじいちゃんの金庫から出てきた」と、封筒を手渡された。
その封筒は、わたしが11年前の夏にじいちゃんに渡した手紙だった。
23歳の時に泣きながら書いた青くさい手紙を読み返す勇気はなくて読んでないけど、きっと「ごめんなさい」と「ありがとう」ばかりが書いてあるんだろう。
あのとき渡した手紙を、じいちゃん、まさか金庫に保管していたとは。
11年前のわたしは、手紙と一緒に1枚の写真を入れておいた。それはよく覚えていた。じいちゃんが手紙と一緒に大事にしてくれたその写真は、フレームに入れて部屋に飾ることにした。
わたしの手元に戻ってきた無印の封筒は、しわくちゃになってた。じいちゃん、何回も読んでくれたのかもしれないけど、ただいろんなものの中で揉みくちゃにされただけかもしれない、とも思う(笑)。どーなんだろか。まぁ、今となっては、知る術もないけれど。