イチエの頭の中@八戸暮らし

好きな町で好きな人と楽しく生きるためのブログ。八戸にUターンして7年経ちました。

【移住】Uターン目線で、青森県八戸市へ移住のメリット&デメリットをまとめてみた。

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Uターンしてから10月で2年が経ちました!

なんとか地元で2年生きられました!笑

あっという間だったー。

 

さて、大人になってから地元で2年間過ごしてみて、の率直なところはですね、海が近くにあり、夏もそれほど暑くならず、満員電車がないだけで、心に余裕を持って日々暮らせているように感じています。思うことはいろいろあるけど、案外どうにかなるもんだなと。

Uターン2年記念に、八戸移住のメリットとデメリットをまとめてみました。

誰かの参考になれば幸い。

 

●八戸移住のメリット

①暑くない! 

 
 
 
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真っ先に思い浮かぶのがこれかな。Uターン前に住んでいた名古屋・岐阜は、夏の平均気温が36度。朝も7時の段階で28度なので、暑くて目が覚める状態。湿度も高く、日が落ちてもアスファルトから熱気が立ち上りつづけていた。当然、残暑も厳しく10月になっても半袖を着てるのもしょっちゅうだった。名古屋と岐阜にトータルで7年くらい住んだけど、毎日続くまとわりつくようなねっとりとした暑さに慣れることはなかったな。

それに比べると八戸の夏の気温は名古屋・岐阜のマイナス10度。日中気温が上がってもせいぜい28度くらい。30度超えることは数えるほどしかない。しかも、日中どんなに気温が上がっても夜は涼しい風が吹くので、ちゃんとリセットできる。暑くないだけでこんなにストレスがないなんてすばらしい!!お盆終わればもう秋。涼しくなります。

 

②夜が楽しい!

 

自他ともに認める酒飲みのわたしにとって、八戸の夜はとても楽しい。中心街にある8つの横丁はそれぞれに個性があって、はしご酒も楽しい。大手チェーン店が少なく、個人でやっているお店が多いのも気に入っているポイントだ。何回も訪れているお店もあるけど、まだまだ開拓しきれていないお店の方がずっとずっと多い。

八戸に帰ってくるまで、お店はいつもネット検索に頼っていた。でも、八戸のお店の情報は、ほとんどネットには載っていない。最初は不便だなぁと思ったが、仕事関係の人や友人にオススメのお店を聞くのはどんな情報よりも確実!いろんな人に聞いて、自分好みのお店を探すのも八戸の夜の楽しみです。

 

③朝も楽しい!

八戸には、朝を楽しむ文化が根付いている。当たり前だと思っていたが、早朝から楽しめるコンテンツが多いのは、全国的にも珍しいそうです。

まず、朝市。地元の人に愛され続ける素朴なものから、日本最大級の規模を誇るものまで、それぞれの良さがあります。朝市は買い物をするためだけではなく、コミュニケーションを楽しむ場になっているのもオモシロイ。

次に、銭湯。市内には20軒ほどの昔ながらの銭湯が残っている。スーパー銭湯のような便利さはないが、何度も通いたくなる、昔ながらの愛され銭湯が多い。八戸の銭湯はなくしたくない大事な文化のひとつですね。

最後は、朝ヨガ。5月頃~9月末までの毎週土曜日の朝、種差海岸に100人以上が集まり、芝生にヨガマットを敷いてヨガを楽しんでいるらしい。結局今年も行かなかった(朝弱い)けど、朝日を浴びながら体を動かすのはとても気持ちがよさそうなので、来年こそは・・・。

 

④冬がある豊かさを実感できる

雪国育ちとはいえ、長い間青森では暮らしていなかったので、「雪のある暮らし」を乗り越えられるか不安だった。雪道の歩き方、運転は大丈夫だろうか、水道管の水抜きできるだろうか、など気がかりなことばかりでした。だけど、不安よりも冬の美しさへの感動が勝ちました!「雪ってこんなにキレイだったんだ」と思いました。

八戸は太平洋側なので、雪の量は少なく、比較的すぐ融けます。「四季をすべて、しっかりと体感できるのって豊かだ」と思った。子どもの頃はこんな風に思ったことはなかったなぁと。

 

 

⑤車があれば休みの日の選択肢が増える

これまで車を持ったことはなかったが、Uターンを機にペーパードライバーを克服しました。仕事で市外にも行くようになり、子どものころはほとんど行ったことがなかった町にも行くようになりました。

ほかの町のいろんな情報が入ってきたり、イベントに誘われることも多くなったので、「その土地のことを知るのも仕事のうち」と、休みの日もあちこち出かけたり、手伝いに行くようになりました。

仕事にはもちろんだが、それ以外にすごく役に立ったなと思うのは、県外から友人が来た時に連れて行く場所の選択肢がすごく増えたこと。市内だけならだいたいは海岸線ドライブと八食センター、夜は横丁、朝は(起きれたら)朝市、というのが私のなかでは鉄板だったが、市外まで選択肢に入れると楽しみがぐんと広がります。

昨年秋に初めての青森旅行に訪れた友人がいたが、ちょうど五戸町の倉石牛まつりをやっていので、一緒に出掛けて、バーベキューを楽しみました。

この地域はコンパクトなので、車さえあれば1時間圏内でどこにでも行ける。いつもと違う道をドライブするのだけでも楽しい。いいリフレッシュになっていると思う。

 

●八戸移住のデメリットご紹介

①収入が下がる

わたしはUターン就職した。まぁ、覚悟はしていたけど、毎月の手取りは減りました。

参考までに、2017年の平均年収は、東京都615万5600円、名古屋市393万9302円、岐阜市339万6860円、八戸市279万3723円。Uターン1年目の住民税の支払いが辛かった・・・。

 

仕事について※

仕事のあるなしでいえば、青森に仕事はある。青森労働局発表の直近の雇用情勢(平成30年6月)では1.27倍。しかし、大手求人サイトには青森の企業の情報は少なく、圧倒的にハローワークの方が求人は多く載っているので、就職しようとする人はハロワも見るのがいい。

また、八戸とその周辺自治体で連携し「八戸都市圏ジョブ市場」というwebサイトを開設しており、この地域に特化した求人情報を検索できる(職業紹介には登録が必要)。八戸中心街にはIT・テレマーケティング企業も多く、U・Iターンしてきてこういった誘致企業で働いている人も少なくない。水産加工業や製造、建設、介護福祉など、人手不足は続いている。

ハローワークの求人票だけでは自分に合う仕事なのか、スキルが生かせるのか、楽しく働けるのか、判断がつけにくいと思う。事前に連絡すれば、会社訪問など対応してくれる企業もあるので、問い合わせてみるのはありだと思う。Uターン就職を応援する地域密着のエージェントもあるので、こういったところに相談してみるのもいい。

 

②(ひとり暮らし世帯の)生活費は安くはならない

「地方に移住すると、収入は下がるけど生活費も下がるから、実感としてはあまり変わらない」というのをよく聞く。が、いち移住者としては、「生活費が安くなった」とは感じないのが正直なところです。

収入は下がるのは覚悟の上だったが、移住前にはかかっていない支出が増えた。大きいのがやっぱり車ですね。維持費(ガソリンとかタイヤとか)、自動車保険、数年に一度は車検もやってくる。恐ろしい・・・。あとは冬の暖房費。真冬の八戸の部屋はエアコンでは温まらないから、灯油のストーブは必須です!!灯油も車でないと買いに行けませんよー。

あと、一人暮らしをしているのでアパートを借りています。家賃はUターン前と実はほとんど変わらないです。これはわたしが部屋を選り好みしたせいもあるのですが・・・なので、現在は収入にしめる家賃の割合がぐっと高まってしまってます。 

 

※生活費について※

ただ、家族で移住してきた人にとってはお得に感じることもあるようです。

以前、「都会と同じ値段を出しても、とても質のいい野菜やお肉が手に入るから、結果的に安くなったと感じている」というようなことをおっしゃっていました。産直まで行けば野菜やお米、果物などはかなり安く手に入りますが、日常的にスーパーマーケットで買い物をする分には、正直金額の差はあまり感じていないかな。だけど、同じ値段を出しても都会に比べて質のよい食品が手に入ることは事実で、その点で結果割安かな・・・と。

特に子育て世代にとっては、産地が近く、美味しい食べ物を子どもに与えられるのは、魅力的なポイントのひとつになります。

 

 ③車が当たり前の世界

これは、デメリットというより大変だったなーと思うことだが、ペーパードライバー15年やってたので、車の運転を克服するのにかなり消耗した。

地方都市、「電車に乗ればどこでも行ける」という世界ではない。JR八戸線の終電は21時台、市バスも22時台で終わる。遠方から中心街に飲みに来る場合は、車できて代行で帰る世界。

今は、運転も平気になったので、結果としてはよかったけれど、最初はほんとーに辛かった…泣

▼わたしがペーパードライバーを克服するまでの、血と汗と涙の記録

ichiekko.hatenablog.com

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④冬はブラックアイスバーン

降雪量は県内でも少ない八戸市ですが、冬の道路は圧雪よりもっと怖い状態、ブラックアイスバーンになります。ざっくりいうと、スケートリンク状態です。

↓ほんとこれ。

 

日中の気温はそこそこ上がるので雪が溶けますが、乾ききる前に日が落ち始めると、溶けて水になった雪がすべて凍ります。

車は四駆&スタッドレスがマスト!そうじゃない場合は冬は運転しちゃいけないです。危ないから。つか、ブラックアイスバーンになっちゃうともうどうしようもないです。ブレーキ踏んじゃダメっていうの、体感するまでまったく意味わからなかったです。

あと、雪が少ないからといって寒くないわけではありません。雪は湿度があるから、実は雪がある方があったかく感じます。雪が少なく、海からの風が冷たい八戸は、かなり冷え込むこともあります。仕事おわって帰るのが嫌になるほど…のときもあります(笑)

 

 

・・・と、ここまで書いてみて、都会暮らしと比較してのデメリットって仕事や収入の部分くらいなのかな、という気がしてきたなぁ。

わたしは一人暮らしのサラリーマンなのでこんな風に感じますが、フリーランスで働いてたり、仕事持ってこれる人には、このへんの話はあまり関係ないことかも、と思います。むしろ、都会でストレスを感じながら働いてるフリーランスの人にとっては、のびのび仕事ができる環境っていうだけでいいのかもしれませんね。種差海岸でノマドとか、最高ですよ。

企業での働き方については、まだまだ都会に比べて柔軟ではないことが多いかもしれません。

 

結論、大変なこともあるけど、それよりも暑くなくて海が近くて朝と夜が楽しいメリットの方が自分にとっては大きいから、もうしばらく青森で暮らすことにします。

 

おわり。